横田丈実監督 作品データ(全作品 監督・脚本/横田丈実)
『その夏のどん』1988/8ミリ/4:3/30min 撮影・横田丈実 出演・上條正章・内藤和也
おじいさんに命じられ、田んぼの真ん中に立つ少年。彼の仕事は、飛来する鳥を追い払うこと。風景より紡がれた幻想的な映像が、次々と繰り広げられるデビュー作。
『蝸牛庵の夜』1992/8ミリ/4:3/53min 撮影・横田丈実 音楽・ときお洋文 出演・扇谷泰伸・大原一仁・横田昌子
奈良の寺に住む主人公。訪ねて来るのは大学の先輩だけ。2人が酒を飲み交わすうちに、季節はめぐってー。何も起こらない日常に宿る、豊かな時間を描く。ぴあフィルムフェスティバル入選作品。
『極楽寺、燃えた』1994/VTR/4:3/30min 撮影・大原一仁・扇谷泰伸・内藤和也・横田丈実 音楽・臼井洋志
奈良県斑鳩町に実在した人物を、人々の証言だけで構成したドキュメンタリー。揺れ動く人物像の先に、「記憶」「生死」「村社会」などが浮き彫りになってゆく。
『大阪鯨伝説』1996/16ミリ/4:3/25min 撮影・渡辺信一 音楽・高相岳生 出演・小谷太志・扇谷泰伸・福井憲吾・中野隆広
借金に追われたチンピラが、幻の陶器を探して森に入ってゆく。死に急ぐ男の切迫感が、16ミリフィルム・モノクロ映像に写しだされる。
『赤木カルタさんの夢』1997/VTR/4:3/55min プロデューサー・河野清麿 撮影・横田丈実 音楽・高相岳生 アニメーション・ヨシムラエリ 出演・樋野珠美・井村征爾・加茂大輔・山田薫・高瀬和彦
カルタさんは劇団の座長。彼女が資金稼ぎに思いついた仕事は、乗り継ぎ駅にて歩く人々を、自転車で送迎するというものだった。アニメーション、写真、はては暗黒舞踏まで、ぎっしりと詰まったアートの数々!。
『100』1997/VTR/4:3/3min 撮影・横田丈実 前畑陽平・ヤスノブ・馬場浩彰・村井千恵(声)
「1・2・3」数字を数える女性の声。画面で展開されるのは、ふとした事から起こった暴力事件。やがて数字が「100」になる時ー。日常に潜む魔の時を3分間で描くショートムービー。
『FISHBOX 魚箱』1999/DV/4:3/65min 撮影・横田丈実 音楽・宮村群時 出演・今中黎明・早川友子・前畑陽平・村井千恵・黒川真圭・向田倫子・安藤八主博(ザ・たこさん)・中野隆広
いつもぼんやりと過ごす涼子は「なまず」と呼ばれている。ある日彼女は「さめ」と名乗る男と知り合って。ふわふわと揺れる恋模様を「鯨」「鮮」など魚編の付く漢字のエピソードで綴ってゆく。
『なみださん』2002/DV/4:3/53min プロデューサー・中室新治 撮影・長尾優 音楽・宮村群時 出演・松本喜美子・村井千恵・内藤和也・前畑陽平・柳生小五郎
緑に囲まれた屋敷で、病に倒れた日本画家が最後の時を迎えている。孫娘の奈央と紀子は、大好きなおじいちゃんの無事を、それぞれの立場で願っていた。人を愛する事の、美しさと哀しさ、そして退屈さ。
『火のように』2003/16ミリ/4:3/90min 撮影・清水洋策 照明・岸田和也 音楽・サキタハヂメ 出演・早川友子・杉山寿弥・亀岡寿行・前畑陽平・中谷歴・坂口修一・松本じろ・内藤和也
1994年の作品「極楽寺、燃えた」を村人が見るドキュメンタリーと、奈良を舞台に繰り広げられる兄妹の物語が交錯する叙事詩。仏教的な雰囲気に包まれた、類を見ない世界が展開される。
『天使のゆげ』2006年/DV/4:3/40min 撮影・宮崎裕也 音楽・宮村群時 出演・前畑陽平・中村大介・後藤小寿枝・年清由香・川島大伸・えび・十一十三
興信所で働く高士。今日もラブホテルの前で浮気調査の張り込み中。「なんだか別の人生があったような気がするなあ」煮え切らない男の真夏の一夜は、とんでもない方向に転がって・・・。
『あかりの里』2006/DV/16:9/110min プロデューサー・長田朱美 撮影・松浦昭浩 照明・岸田和也 音楽・宮村群時 出演・椎名桂子・浜口望海・川本美由紀・山路梨瀬・紅萬子・国木田かっぱ・林英世・野島恵美子・内藤和也
奈良のタウン誌「うぶすな」の企画による市民映画。伝統産業「灯芯引き」を軸に家族の再生を描く。美しい風景など地元の宝が詰まった内容が共感を呼び、現在も上映が続いている。
『月光』2007/DV/16:9/18min プロデューサー・赤松亮 撮影・松浦昭浩 照明・岸田和也 出演・奈良ろう者劇団大仏も笑う会
月夜に起こった不思議な出会いを、台詞・音楽・効果音など一切の音を使わずに表現。出演はろうあ者劇団のメンバー。音をなくす事によって、見えるもの、聞こえるものがあるはずー。
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